杉並区のボランティア活動と地域福祉活動を推進する
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ボランティア活動と地域福祉活動を推進する
杉並ボランティアセンター
2024年05月16日
1月1日に発生した能登半島地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興をお祈り申し上げます。
4月24日(水)~4月30日(火)の期間、東京都社会福祉協議会や都内の市区社会福祉協議会の職員8名が
石川県の輪島市社会福祉協議会、災害たすけあいセンター(=災害ボランティアセンター)に派遣され、
杉並ボランティアセンター職員も行って参りました。
能登半島地震での全半壊は4万8000棟にもおよびますが、5月1日時点で解体が終了したのはわずか88棟(参考:朝日新聞)。
その中心でもある輪島市は、市内のどこをみても崩れた家がそのままになっているような状況でした。
また、市内のほとんどが瓦屋根のため、瓦の落下が多く見られ、
道路がガタガタになっており、通行できないところがほとんどでした。
200棟以上が焼け、約5万平方メートルが焼失した朝市通りは、今も悲惨な光景が広がっています。
しかしながら、GW前半、かつ震災から約4か月の時期ということもあり、
現地にはたくさんのボランティアが支援活動に参加し、
市内の飲食店が集まり、復興に向けたイベントも行われていました。
現地の皆さんは休息も十分に取れない環境の中ですが、イベントを通じ、人と人との関わりを久しぶりに楽しまれている様子が印象的でした。
都内の社会福祉協議会の職員8名は、主に輪島市社会福祉協議会、災害によって設置された災害たすけあいセンターの業務を
門前支所と分かれて行いました。
災害たすけあいセンターでは、石川県の災害ボランティア登録をされた方が毎日、ボランティアバスで輪島までやってきます。
そのボランティアの受付、マッチング、オリエンテーションを行い、ボランティアの方々のリーダーを決めて皆さんと一緒に資材の選定をし、
車で活動先まで送迎することと、災害たすけあいセンターが運営できるように準備をすることが主な仕事でした。
ボランティアの皆さんは性別、年代、住まい、災害ボランティアの経験も様々ですが、
皆さん、住民の方の力になりたいと前向きにご参加されていました。
また、輪島市社会福祉協議会では、1月19日~3月9日にかけて全戸訪問をし、
現地住民の方に、お困り事がないか聞き取り調査を行いました。
しかし、その期間は避難をしている方が多く、ほとんどの家が不在の状況ということで、
今回の東京からはじまった関東の社会福祉協議会の派遣職員が2回目の全戸訪問を担当することとなりました。
水道が復旧したことで避難先から戻ってきた方、片付けのため一時的に帰宅した方など、
私たちが訪問したエリアは、1回目をはるかに超える方にお会いすることができました。
聞き取り調査では、災害ボランティアのニーズだけでなく、
健康やお仕事のことなど生活に対しお困り事がないか一軒一軒お話を伺いました。
輪島市は高齢化率が高いため、災害ゴミ等の片付け、買い物など
生活に関する復興もまだまだ時間がかかると感じました。
今後も、杉並区社会福祉協議会、杉並ボランティアセンターとしてできる支援を
行っていきたいと思います。